9月17日　日曜日　（雨）

今日も雨。朝からＴＶを見たり、ホームセンターで衝動買いをしたりと自堕落な生活を送る。しかしホームセンターは楽しい。子供がトイザラスを好きなように、ＯＬやマダムがデパートを好きなように、僕はホームセンターとヨドバシカメラが大好きだ。 今日は昨日より足を伸ばしてロケハンする。まずは、こんなどんよりした天気に最適のポイントとしてキープしていたところに行く。しかし行ってみてガッカシ。今までと微妙に風景が変わっているのだ。ここは蔵や民家の壁に、「カクイわた」「菅公」「金鳥」といった類いの鉄の看板が張ってあったのだ。瓦屋根が載った土壁に張ってあった看板は、昔の雰囲気を醸し出してとても良い感じだったのに、一体いつ取り外されたのだろう。結局これといって収穫のない一日だった。

9月18日　月曜日　（晴れのち曇り）

今日はやっと晴れた。コスモスやススキにはまだ早かったが、それなりの写真は撮れた。しかしいつもそう簡単に満足させてくれないのが僕の人生というものだ。どうも昨日から変な黄色い電車が走っているなと思っていたのだが、これが兵庫のじぎく国体のキャラクターを全面に描いた車両だったのだ。それまではよく見なかったのでただのキャラクター列車かと思っていたのだが、国体キャラクターとなると話は別だ。つまり国体の期間中しか走らない、期間限定列車なのだからだ。ということは、こういうことだ。良い景色と国体列車を撮影＝よろこぶ＝来年の夏に秋の写真の注文が来る＝得意になって国体列車を貸し出す＝とっくの昔に国体は終わっていて写真がメディアに出る頃は国体列車ももちろん走っていない＝クライアントに怒られる＝世の中からもバカにされる　という方程式がなりたってしまう。結局あまり満足いく絵が撮れず、後ろ髪を引かれながら姫新線と別れることに。 大阪で別の仕事をしていたクボタと合流し、一緒に東京へ帰る。都内でクボタを降ろし、一人で自宅に帰っている途中、ぶつけられた。

9月19日　火曜日　（晴れ）

事務所近くで昼ごはんを食べていると、突然携帯電話が鳴った。ま、電話というものは予兆があるものではなく、鳴るときはいつも突然なのだが。出てみると、クライアントからだった。例のミッションが失敗しているらしい。ゲゲッ！どうちて？　かくして再度大阪行きが決定した。 午後は鬼のように、社員が撮った絵本用のデータ処理をする。子供用の絵本なので、同じ車両で色が違うのはおかしいということになる。またそんなときに限って同じ色の車両を曇りのときと晴れのときと両方撮っているではないか。色を合わせるのに大変だった。かと思えば、平気で人の足とかが写っている。消すのにこれまた一苦労。一気に夜までぶっ通しでパソコンと向き合ったので、さすがにヘロヘロになった。 夜遅く仕事を終えて、神楽坂「Ｙ」に行く。僕のためにシャンパンを用意してくれていた。お客と店の人たちに、遅い誕生日を祝ってもらった。

9月20日　水曜日　（曇り）

なぜだか事務所で目が覚めた。ちょっぴり二日酔い？ 自宅に帰り、デジタルカメラマガジン誌の連載のデータ処理をして原稿を書く。10月発売の11月号は３Ｐの拡大枠だ。原稿自体はすぐに書けるのだが、囲み記事やコラムにいつも手間取る。午後遅くに出勤。 夕方、再び大阪へ向かう。安倍新総裁が決まったせいなのか、都内、首都高共に大渋滞だった。東名に入ると割りと車の量はいつもより少なめだった。岐阜の養老ＳＡまで一気に走り、ここで夜ご飯。ＮＯ．１人気という味噌カツときしめんのセットを食べる。深夜に京都に到着。寝酒にビールを１本だけ飲んで、しばしの休息。

9月21日　木曜日　（晴れのち曇り）

6時過ぎに起きる。なんとか晴れている。阪急電車を朝から撮影。しかし相変わらず10時前後から雲が増え始め、あっという間に空を覆う。デジタルなら画像をすぐ確認できるため、撮れれば即移動できるのだが、ポジの場合は現像するまでわからない。ちゃんと撮れているか不安のまま、次の撮影地へ向かう。 今度は山陽電鉄尾上の松。ここでは簡単に撮影が終わり、大阪の現像所へ急ぐ。 ３時間後、仕上がってきたポジを見て、愕然とした。車両に架線の影が落ちているではないか・・・　気づかなかった、失敗だ。ウググ！

9月22日　金曜日　（曇り時々晴れ）

第二神明道路の明石ＳＡで目を覚ます。今日はどうも今ひとつ天気が悪い。天気予報だと晴れのはずなのだが、午前中は雲が空いっぱいに広がっている。それでもとりあえずは撮影地へ行ってみる。 相変らず曇りなので、携帯サイトの原稿を書きながら時間を潰す。夕方近くになってやっと晴れ始める。しかし結局この日は気に入った写真が撮ることができなかった。仕方なく近くにある「あかねの湯｣に入り、汗を流す。露天風呂もたくさんあり、なかなか良い銭湯だった。 ＭａｘＶａｌｕで買い物をして寝床を探していると、車が反対車線を平気でどんどん走ってくる。「なんなんだ、こいつら！｣頭にきてパッシングをしたりクラクションを鳴らす。しかしその直後、気がついた。そう、そこは２車線の一方通行道路で、僕が逆走していたのだった。かなり恥ずかしかった。

9月23日　土曜日　（晴れ）

今日は晴れている。やっと仕事も終わりそうだ。が、そうは問屋が卸してくれなかった。ちょうど車両に架線の影が落ちない時間帯に限って、撮りたい列車がやって来ないではないか。これには参った。夕方まで影を見極めていたが、やはり午前中の２０分間しかない。 あまりにも天気が良く、このまま仕事を止めるのも経費がもったいないので、加古川の鉄橋で新幹線を撮影する。流し撮りをしたり夕陽と絡めたり、さまざまなカットを撮る。が、欲を張りすぎて凝ったイメージを追及しすぎたため、結局どれもイマイチの仕上がりだった。意味がなかった。