1月7日 日曜日 (雪のち曇り)

朝から雪が降っている。岡山で今年初雪を迎えるとは、さすがオレ!といったところ。今年も雨男ぶりバリバリだ。結果、笠岡港から乗るはずだった真鍋島行きフェリーが運休。島に渡れないと仕事になりません・・・ 
東京から飛行機でいらしたフードライターの小林しのぶ女史と笠岡の観光協会の方と落ちあい、これからどうするかを相談する。お昼が近づいた頃、降り続いていた雪も止み晴れ間も見えてきた。しかし海はまだ荒れているということでフェリーは終日運休。結局海上タクシー(タクシーといっても実際は船)をチャーターし、なんとか真鍋島へ渡ることができた。
真鍋島をはじめ笠岡諸島ではそれぞれが弁当をつくり、「しまべん」として売り出している。今回はその取材だ。マナコッチハウスというところで弁当を作っているのでそちらで撮影をする。その後は「漁火」というお店で、漁師料理の取材をする。こちらの料理が物凄かった。海老を活きたままむいて食べたのは初めてだった。また、活きたタコの足のブツ切りは食べると吸盤が口の中で吸い付いたりと、印象強烈の店だった。







1月8日 月曜日 (晴れのち曇り)

今日は晴れ。今年になって初めて青空と太陽を眺めたような気がする。
フェリーで再び真鍋島へ渡り、今日は街並みなどの撮影をする。瓦屋根の先に見える港町の佇まいは、とてものんびりとしてイイ感じ。中でも真鍋島小学校はレトロな木造校舎がそのまま残っており、とても懐かしい雰囲気を感じられた。街並みも木造の民家が多く、どこを撮っても絵になった。
また真鍋島はネコの島とも呼ばれており、いたるところでネコを見かけることができる。撮影を終えて岸壁でサンドイッチを食べていると、気付かないうちに横にネコちゃんが座っていた。少しパンを分けてあげると、すぐに食いついた。よほどお腹が空いていたのだろうか。
フェリーの時間になったので港へ向かっていると、さっきのネコちゃんが僕を追いかけてきた。ほんのわずかな時間のわずかな絆だったが、なんだか別れるのが辛くなってしまった。







1月9日 火曜日 (晴れ)

去年のクリスマスに撮影した六本木の飲食店の画像処理をする。が、そんなに簡単に終わらない。
中途半端なまま、巣鴨の出版社へ打ち合わせに行く。その後編集長さんと軽く一杯。
で、自宅に帰ってからが大変だった。午前中やりかけたフードマンの画像処理を行なう。これは10日に納品しなければならないので必死になる。なんとか終えて、宅配便で送ろうとコンビニへ行く。が、ここで時代の流れを知ることに。自宅で書いたヤマト運輸の伝票を荷物に張っていったのだが、これが大間違い。ウチの近所にはampmやデイリーヤマザキ、ローソンしかコンビニがない。なんとこれらのコンビニはヤマト運輸ではなく、すべて郵パックになっているのであった。寒空の下、セブンイレブンまでの道のりがあまりに遠く感じられた。
で、まだまだ画像処理は続く。今まで撮影した相鉄の画像を処理していく。こちらも明日納品なので、気が遠くなる。結局朝4時まで掛かってしまった。あ〜、眠い。もっと早くからこつこつやっておけばと、後悔する。トホホ







1月10日 水曜日 (晴れ)

相模鉄道のかしわ台工機所でロケハンをする。構内に架線検束車モヤ702が停まっていたので撮らせてもらう。
午後事務所に行くと、バイトのムラカミがキヤノンEF17-40mmF4のレンズを買っていた。僕が使っているEF17-35mmF2.8のレンズは20万円くらいして、17-40mmの約倍くらいの値段なのだが、開放値のF2.8で撮ると周辺の画像が流れて結像しない。ポジの時代には分からなかったが、パソコンのモニターで100%とかで見るようになると、あまりの画像の悪さに目も当てられない。これはキヤノンさんも認めている。というわけで早速17-40mmとのテストを試みた。結果は一目瞭然。断然17-40mmの方が良い画質だった。オレも欲しいな〜







1月11日 木曜日 (曇り)

事務所で年賀状の整理をする。住所や出したかどうかのチェックをマツモトと一緒にする。
今日、今年初めてナカイと出会った。なにやら街を歩いていると長州小力と間違われるそうで、差をつけるためにパーマを掛けていた。
夜は某鉄道ジャーナル誌のMカメラマンが事務所にやってきた。ウチのクボタと最近良く飲んでいるらしく、近くの居酒屋「T狗」にお気に入りの店員さんまでいるらしい。この日もその店に3人で飲みに行ったのだが、その子は水曜日はバイトが休みだという情報まで知っているという。他の店員さんにも知られていて、2人はかなりの常連らしい。痛風のM氏はビールではなく、この日もシークワーサーサワーをガブ飲みしていた。







1月12日 金曜日 (曇りときどき晴れ)

午前中は自宅でウダウダ画像処理。事務所では電話が鳴ったりいろいろな事務作業も手伝ったりと、集中して作業ができない。なのでこういう画像処理などの作業は、自宅で気合いを入れて一気にやることにしている。自宅だと気合いと一緒に芋焼酎も入れている。
夕方からは情報誌の撮影で、恵比寿にあるホテル「ザ ウエスティン東京」の取材をする。ウエスティンの系列だけあって、さすがに立派なホテルだ。ここのウエスティンにはエグゼクティブというクラスがあり、専用のラウンジなどが使い放題だという。ここに泊まるならこのエグゼクティブクラスがお勧めですな。







1月13日 土曜日 (曇り)

先週真鍋島へ行ったときのデータセレクト作業。僕はデジタルデータの納品方法として、JPEGでセレクトしたものをまず一旦クライアントに納品する。その後使用写真やレイアウトが決まってからそのRAWデータを現像、加工して印刷会社に回す、というスタイルを取っている。セレクトしたデータまで現像していると膨大な時間もかかるからだ。ただJPEGデータも多少色やコントラストなどを調整し、そこそこのデータにして渡している。
来週の幼稚園ロケの準備のため、事務所へストロボなどの機材を取りに行く。あまりに荷物が多いのでカメラバックなどを台車に載せて、駐車場から自宅まで運んだ。と、すれ違う人々の目がなにやらおかしい。こちらはカメラバックを台車で運んでいるだけなのに、不審な物でも積んでいるのではないかという雰囲気だ。そうか、そうだったのか! 夫バラバラ殺人事件の容疑者も台車で切り刻んだ遺体を運んでいたではないか! それに気付くとなんだか途端に物凄く恥ずかしくなった。ゴロゴロという台車の音がむなしく吉祥寺の街に響いていた。