やまさん   氏の作品

作品1

Nikon F4S 80-200mm F2.8D  1/500 f8 RHPV 山陽本線 上郡ー三石

迫力ある写真を目指しました。





本格的に写真に取り組んだのはここ2年程だという やまさん 氏ですが、この写真を見る限り完璧といって良いほどの実力をお持ちのようです。


私といたしましては画面左上の空が気になるところですが、許容範囲でしょう。




「迫力のある写真を・・・」とコメントにもありますが、普通は迫力を出そうとすると望遠レンズで狙いがちですね。しかし直流電気機関車や阪急など一部の私鉄電車に見られるように、前にパンタグラフがある車両を望遠レンズで狙うと、画面からパンタグラフがはみ出てしまうことがあります。



上の写真は300mmで撮影した新幹線ですが、この列車がもし前パン(前にパンタグラフがある車両)だとすると、ご覧のように はみパン(画面からパンタグラフがはみ出る)になってしまいます。
つまり前パンの車両をとる場合は、画面右上角(左向きの編成の場合は画面左上角)あたりまで架線が入っているように構図を構えなければいけません。

つまり前パンは望遠レンズで構えると、はみパンするということです。


そのあたりも やまさん氏は、線路や架線を逃がす位置をうまく考えて構図を作っておられるようです。









作品2


「スーパーとかち」
Nikon F4S 80-200mm F2.8D  1/500 f8 RHPV 石勝線 トマムー新得

逆光気味で立体感のある写真を目指しました。ただ、列車正面がつぶれ気味なのがやはり難点でしょうか?


そうですね、やはり正面がつぶれているのが気になります。周りの風景を見てみても分かるように、この写真は全体的に露出アンダーですね。逆光のときは思い切って露出を開けてあげなければいけません。その際空を入れてしまうとすっとんでしまうので、カットすることをお勧めします。




総評 この2点の写真だけでは判断はつきかねますが、やまさん氏は編成写真に関してはかなりの腕前をお持ちだと思います。前パンは僕らも苦労する車両ですが、作品1のように難なく捉えられています。
風景写真はまだ未知数なのでいろいろな写真にチャレンジして、さまざまな作品を拝見させてください。