タッキー　氏の作品

作品1

迫力ある写真を撮りたく前面アップを撮りました。

アウトカーブ0角度からの縦位置の写真です。 機関車の顔が正面を向き、力強さを感じます。ただしこのような写真は比較的簡単に撮れてしまいます。 やはり上を目指すなら列車の編成をぶった切るのではなく、すべて画面のなかに入れるように撮影したいところです。 つまりカメラを下記のような場所で構えれば、編成が切れずにすべて画面のなかに入るはずです。 ポイントはカメラの左の画角が線路と並行になる場所とレンズを選ぶことです。

作品2

夕方、日が落ち列車を止めるのには、厳しい条件になりましたので、列車をぶらし、農村の静けさを演出しました。

列車をブラすというのは、スナップの世界ではよくある手法です。ただしスナップなので、鉄道が主役ではいけません。 このような写真の場合で一番気をつけなければいけないのが、列車だと分からせながら列車の存在感を薄めることです。 となれば、列車全体をすべて画面のなかに入れる必要はなく、見る側に列車だと分かれば良いのです。鉄道が好きな人はつい車両を全部画面に入れがちですが、その必要はスナップでは全くないのです。

作品3

秋空をめいいっぱい画面に取り込みました。

確かにすがすがしい秋空ですね。そして田んぼには稲わらが。ここではその稲わらを引き立てるべきでしょう。 つまり、かなりのローアングルで稲わらを下から狙えば、より写真に動きが出て秋らしさも増すと思います。

総評	列車をブラしたりアウトフォーカスにしたりといろいろ工夫は見られますが、やはり鉄道への想いが強すぎるのか、スナップではまだまだ列車の存在感が強すぎます。 鉄道に興味がないない人でも共感できる鉄道スナップを目指すには、やはり画面全体のバランスも考慮し、「写真」自体のクオリティも高めないと難しいと思います。