佐々木 彦三   氏の作品


作品1





湖西線の定番ポイントです。手前と向こう側の窓枠が重なり、広い窓から輝く湖面が見えるように撮りたかったので、ブラインドが閉じているかが心配でした。対岸の山にかかる電線が気になるのですがトリミングしたほうが良いでしょうか。よろしくお願いします。  

  カメラ ニコンF801
  レンズ 200ミリ
  シャッタースピード 1/1000
  絞り  F16 


佐々木様、まずは列車のブラインドが開いていて良かったですね。閉じているとただの黒い物体になってしまい、なんの変哲もない写真になりがちです。この窓のシルエットが作品の出来不出来を大きく左右します。
またご自身がおっしゃっている通り、上の電線が気になりますね。この場所は上下に動くことが可能なので、できればもっと下に行って電線をカットしたいものです。
あとは列車とバックの山の位置関係ですね。列車の頭(尻)が画面の右にあるのなら、バックの山は左に配するのが適当でしょう。列車の先頭部と同じ方向にバックのメインを持って来ると、片方にウエイトが多くなり、バランスが悪くなります。この構図で撮るのなら、列車の頭は画面の右に置く方が好ましいでしょう。



ウエイトが左に寄りすぎ



山は左 列車の頭は右にするとバランスが良くなります











総評 いい条件にめぐり合うと、ついウキウキしてしまい構図がおろそかになりがちです。このような失敗は僕にもあります。常に画面の4隅に神経を行き届かせ、出来上がりのイメージを思い浮かべておくことが重要です。なのでもう少し背景とのバランスに気をつけていただければ、技術的には問題ないと思います。
露出をここまで絞れる勇気もお持ちのようなので、今後に期待しております。