京キト氏の作品

作品１


僕はNikonのCOOLPIX5700を使っています。 ①１０３系京都駅の８・９番線の東寄りから８番線に進入する１０３系を撮ったものです。

京キトさん、ご応募ありがとうございます。この１０３系の作品ですが、下図①のように画面右にある信号機が多少うっとうしい木がします。これを解決するには、もう少し立ち位置を左に移動すれば、下図②のように信号機をかわすことが出来ると思います。なるべく列車の顔の周りには、邪魔物や障害物がないように構図を作りましょう。

下図①
下図②

作品２

②ＥＦ６６

同じく８・９番線から７番線に進入するＥＦ６６を撮ったものです。すぐ右には架線柱があるので編成全体は入りませんが、機関車だけが目的なら結構いい場所だと思っています。

おっしゃるとおり、なかなか良い場所ですね。
しかしながら、細かいことですが下図③のように赤丸の距離表が機関車のスカートにかかっているのが気になります。また、黄丸の空が写っている部分も気になります。
黄丸の詳細は下図④で説明しましょう。
列車の進む方向に山の頂や森などがあると、その方向だけにボリュームが偏ってしまい、バランスが悪い写真になってしまいます。できれば山の稜線や森などは、列車が進む方向とは逆の方向にあるのが理想的です。

図④　　悪い例

図④　良い例

そう考えると、このロケーションではもう少し前に入って距離表をかわし、さらにもう少し長いレンズを使用してバックに空を入れずに山だけにするというのが良いのではないでしょうか？（下図参照）

作品３

③４８９系

雄琴での撮影です。雪が舞う中なのでシャッタースピードが気になりましたが、超スローペースでやってきてくれたのでぶれずに落ち着いて撮ることができました。できればしゃがんで撮りたかったのですが、柵の隙間にレンズが通らず立っての撮影となりました。

こちらの作品は、駅を通過する列車を捉えていますが、今ひとつ何を表現したかったのか見る側に伝わりません。せめて駅に人影でもあればと思うのですが・・・　　　
列車ばかりを追わず、もう少し周りにも注意を向けた方が良い結果が得られると思います。

作品４

④４１９系

初めてとったイメージ写真のような物です。たまたま望遠で覗いていたら、聳え立つ山に向かって出発しようとする４１９系が見えたので撮ってみました。

こちらは大変すばらしい作品です。降りしきる雪の中を疾走する列車の迫力が、ひしひしと伝わってきます。
構図も特に問題はありません。ホームからの高い位置のため、線路を逃がす位置が通常より画面の下になるのですが、そのあたりもうまくクリアできています。
文句のない秀作だと思います。

総評	京キトさんはまだ中学生だそうですが、写真の腕はなかなかなものをお持ちですね。ただ多くの作品を拝見すると、まだまだバラつきが多く、仕上がりレベルが一定とは言えないところもあります。写真（特に鉄道のような趣味写真）がうまくなるポイントは、より多くの写真を撮りより多くの写真を見て、自分の写真の反省や他の人の写真の良いところを吸収することです。決して自分よがりで終わってはいけません。京キトさんはまだまだこれから伸びていく素質を充分お持ちのようなので、その辺りのことに気をつけながら今後がんばっていってください。