安達　哲   氏の作品

作品１

はじめまして、安達と申します。
７〜８年程前から鉄道写真を撮りはじめ最近ホームページを立ち上げました。
ホームページを立ち上げたとはいえ、他人に評価されることがほとんどなく、こうして応募した次第です。
辛口のご意見お待ちしています。
写真は、５月中旬に撮影したものです。田植え後の水鏡を狙って撮影しました。
３５ミリ版カメラで、８０−２００ミリズームを使用しています。

1/500秒　f=2.8-4位です。ミノルタのフィルムスキャナーで読み込んでいます。


http://homepage3.nifty.com/traway/
安達様、このたびは作品をお送りいただきましてありがとうございます。
ホームページも拝見させていただきましたが、安達さんはとても構図作りにたけていらっしゃる方だと思いました。
下図を参考にご紹介しましょう。



まず主題である列車の位置です。画面真ん中より上ですね。赤い中心線を挟んで、うまく列車と水田の反射を配しています。列車も、長さを考えてバランスよく画面の中に収まっています。
また赤丸で示したように画面の左上のところ、つまり画面の外すぐのところにはポールがあるはずです。そのポールを切って構図を作っているところです。このことはケースバイケースで判断することです。上の作品はポールを入れない方がバランスがいいですが、下の写真のようにもっと列車との距離があったりもっとワイドレンズで狙う場合は、あえてポールを入れないと列車の頭が画面の端っこに来すぎてしまい、なんだかきつい写真になってしまうのです。






という訳で、安達さんのこの作品は非の打ち所がありません。脱帽です。









総評 風景写真は構図が命です。どんな良い風景があっても構図がしっかりしていないと、インパクトは半減しせっかくの景色をダメにしてしまいます。
そういう意味では安達さんは逆に大したことの無い風景でも、構図力でそれなりの景色に見せることができる、そんな人だと思っています。