７月25日（晴れのち雨）

デリカの調子がすこぶる悪い。買ったときからアイドリングが不安定で、さらに高速道路を走っていると排気温度警告灯が点灯する。保障期間内なのでこの際悪いところや気になるところは全部直してもらうことにする。さすがにリコール隠しでたたかれているこの時期の三菱の対応はすこぶるよかった。しかしこんな状況ではいつか潰れてしまうのではないかと思うほどの減収ぶりだ。僕としては取材車は今のところデリカ以外には考えていないので、なんとかがんばって欲しいものだ。しかし度重なる不祥事にはさすがに呆れてしまう。現場のスタッフが可哀相になる。

7月26日(雨のち曇り）

朝から天気が悪い。 午前中は絵本の撮影分の最終チェックをする。夕方に真島事務所のイノイ氏がやってきた。今年の相鉄写真展の打ち合わせだった。この人はなんか問題につまずくと必ず僕のところに来る。イノイ氏の原案を元に、企画書をパソコンで作ってあげた。 その後は近くの蕎麦屋に行き、閉店まで2人で楽しく飲んだ。

7月27日（晴れ）

三菱自動車にデリカの修理を頼んでおいたのだが、まだ直らない。買ったときからエンジンの調子が悪かったのでクレームを入れておいたのだが、どうも原因が分からないらしい。明日からまたまた大阪に行きJR西日本の会社案内の撮影となったので、代車を借りてきた。自店の代車が出払っているらしく、レンタカーのトヨタタウンエースだった。デリカに載っている荷物を入れ替えて事務所に行く。しかし今時集中ドアロックでない車なんて珍しいものだ。非常に不便で困る。これで10日前後取材に出かけていかなければならないと思うと、かなり憂鬱になる。

7月28日（晴れ）

午後から愛車（？）タウンエースで大阪に行く。クボタが仕事を入れていたため、今回はマツモトと一緒だ。大阪ロケにちょっぴり興奮気味のマツモトは、車内でも下ネタトーク炸裂だった。浜名湖で僕と運転を交代して、午後8時過ぎに無事神戸に着いた。 晩御飯を食べようとホテル近くのラーメン屋に行く。若い女性がやっている店で、ビールを頼むと、後ろの冷蔵庫から自分で勝手に出してくれというシステムだった。この暑い時期にナントおでんもやっていて、こちらも自分で勝手に取ってくれということだった。このスタイルにいたく気に入ってしまった僕は、おでんとぬる燗をお替りして上機嫌でホテルに帰っていった。

7月29日（晴れ）

午前中は新神戸駅でモデルを使っての撮影だ。待合室で無線ランを使用している風景と、ＰＤＡ端末を使用している風景の写真を撮る。 午後に摂津本山でＱＱＢＯＸの撮影をしようとすると、なんと三脚を新神戸駅に忘れていた事実に気がついた。慌ててマツモトに車で取りに行ってもらおうとするが、関西初運転のマツモトはかなりビビリ気味だ。「地図もあるし、一回左に曲がるだけだ」と説得してなんとか取りに行かせる。 ＱＱＢＯＸの撮影が終わった頃、マツモトから明るい声で電話が入った。「いや〜、このテロ厳戒態勢の時期に、よく放ったらかしにしてありましたね！」　ごもっともな意見だ。 その後の京都の撮影は延期になり、京都駅の回転寿司屋で寿司と焼酎をクライアントと3人で楽しむ。これがいけなかった。思わずマツモトに芋焼酎を飲ませてしまったのだ。もうこれからはマツモトの独壇場。下ネタトークの嵐だった。マツモトはこれで東京に帰したのだが、後で聞くと家に帰っても下ネタ話をしまくっていたらしく、奥さんにあきれられたらしい。ごもっともな意見だ。

7月30日（晴れ時々曇り）

昨日必死で車を飛ばして、京都から新山口まで来た。今日は「ＳＬやまぐち号」をバックに記念撮影をしている風景の撮影だ。この日は重連ともあって大人気だった。 ラフがほぼ角（ほぼ四角）なので、画面の左右を切ってちょうど良くなるような構図で撮る。が、機関車の前で他の人や駅員を入れずに撮るというのは至難の業。しかも紙面映えする家族でないと、撮っても意味がない。結局この日は納得の行くいい表情が撮れたという自信がなく、なくなくもう1日ステイすることにした。 その後は追っかけてＳＬの走りを撮った。そして駅前の行きつけの料理屋に顔を出す。

7月31日（曇りのち雨）

折りしも近畿四国中国地方は、台風10号の影響で大変不安定な天気になっている。新山口でのＳＬ発車時刻ごろまでは雨は降らないだろうと予測してステイしたのだが、その予想通り時折日が差すほどだ。もうこれ以上ステイは出来ないので、必死に家族を探し、声を掛けて許可をもらい、撮影させてもらう。あっという間の出発前の20分が過ぎ、撮影も終了となる。今日も走りを撮ろうとするが、さすがに今後は天気が悪そうだ。明日からは絵本用に大阪の列車を撮らなければいけないので、ひとまず大阪に向かうことにする。 今回は撮影経費が出ないので、節約して尼崎の健康ランドに泊まることにした。しかしここは以前痴漢にもあった鬼門の場所。そこでカプセルの回数券をゲットして、今後も毎日お世話になることにした。 夜はカプセル内でサッカーアジアカップを見る。壮絶な試合で最後はＰＫ戦。もうダメかと思ったところの大逆転勝ちに、一人大声を上げて喜んでいた。