6月1日（雨のち曇り）

朝から雨が降っている。昨日晴れている時に「旅と鉄道」の撮影をしておいて良かった。 午後に、翌日から行く酒田取材の打ち合わせで四谷のK通新聞社に行く。 夕方は新宿で打ち合わせ。その後はクライアントと飲み屋に行く。 僕は飲みだすとほとんどつまみを食べないたちな人なので、飲み屋を出ると途端におなかが空いていることに気づくことが多い。この日もそうで、帰りの電車で異常な空腹感を覚えた。結局家に帰ってから自分でソーメンを茹でて食べた。なんかむなしかった。

6月2日（晴れ）

午後から情報誌「Ｊらん」の撮影が、急遽昨日入った。ホテルニューオオタニでモデルの撮影だ。 日本庭園、レストラン、スウィートなどでくつろぐ、カップル役の男女のモデルを撮影する。この日は多少日が差していたので、撮影には助かった。 夕方のメインカットのプールサイドでの撮影は、大変な重労働となった。撮影当日はまだプールがオープンしていなかったため、デッキチェアやテーブルなどが１ヶ所に積み重ねられていたのだ。当然撮影するには邪魔になるため、４〜５人のホテル従業員さんと共に、２、３００台はあるイスやテーブルを一気に片付けた。撮影する前にヘロヘロになった。 プールの撮影後は夜景を見ながらのバーでの撮影。 なんだかんだで結局午後２時から９時までビッチリ７時間も撮影し、くたくたになって岐路に着いた。

6月3日（晴れ）

朝一の飛行機で羽田から庄内山形空港へ飛ぶ。撮影は午後12時からなのだが、列車でも飛行機でも接続がうまくいかず、結局この選択となった。9時前にはもう庄内山形空港に着いてしまい、3時間も時間を潰すにのに大変だった。 酒田には以前小林綾子氏と撮影に来ており、土地勘があるのでスムーズに撮影は進んだ。写真は本間邸だが、この日は展示物の入れ替え日で休館日だった。しかし取材ということで中に入れてもらい、外観を撮影することができた。駅までの道を尋ねると、写っているブルーのバンで親切にも送ってくれるとの事。ＨＰ用に写真を撮ると、運悪くおじさんと車とダブルでかぶってしまった。後続車が来てしまったため撮り直す間もなくバンに乗り込まねばならず、悔やまれる1枚となってしまった。 ナカイが別の仕事でちょうど山形に来ていたため夕方に合流し、この日は共に米沢に宿泊した。

6月4日（晴れ）

今日も朝から良い天気だ。国道121号に車を走らせ会津に南下し、只見線の夏の風景を撮る。明日「SL会津只見号」が走るせいか、只見駅には歓迎の看板が掲げてあった。 その後ナカイのRJ用「スーパーひたち」の撮影のため、磐越道を一気に東上して太平洋を望む。勿来の関付近で海と列車を撮った後、広野付近をロケハンする。だが海と列車がうまく絡む場所がなく、仕方なくあきらめて編成写真を撮るために取手まで南下した。 撮影も無事に終わり、ナカイお勧めの回転寿司屋で夕食をとる。ここは値段の割にはかなりおいしいらしく、ナカイはかなり通っているらしい。しかしこの日は平日だったのが不幸の始まりだった。休日とは違いネタも全く少なく、頼むものがない始末。おまけに頼んだものの中にはネタが凍ったまま出てきたりしたため、かなりの不機嫌に終わった。もう2度とこの店に来ることはないであろう。

6月5日（晴れ）

今日も快晴。午前は「旅と鉄道」用に東京駅で撮影を重ねる。18Pにも及ぶグラフということで、かなり気合が入る。 午後からは三浦海岸で市場の撮影。情報誌「YW」の仕事だ。思ったより出店が少ないので、望遠レンズで賑わっているように撮影をする。さすがに三浦だけあって、海鮮を扱う店は大繁盛。見ていると買いに来ている客は、料理屋さんが多いようだった。生ものは無理なので干物を買って帰ろうとお店を訪ねると、なんと、撮影したからといって干物をお土産にもらってしまった。ありがたいことだ。仕事をしていて思うことだが、鎌倉しかり三浦しかり、どうやら浜っ子には優しい人が多いような気がする。別に東京人が優しくないわけではないのだが。