12月5日　日曜日　（曇り）

アストラムラインの撮影も残っているし、天気も悪いので広島にある実家に帰った。 しかしやることは山のようにある。まずはPHP誌の原稿を書いて事務所にメールで送る。それからアストラムラインの撮影に行くも、天候が今ひとつで出直しせざる終えなくなった。その後は画像処理。「いそかぜ｣の取材がデジカメだったので、その処理に一晩中追われる。デジカメは撮るときは楽チンだが後が大変だ。でもフィルムで撮る時より被写体に集中できるので、後で苦労した方が僕はいい。 しかし今では取材もパソコンが欠かせなくなってきており、荷物も増えるばかりだ。

12月6日　月曜日　（晴れ）

午前中までにデジタルデータをまとめ、DVD-ROMに焼きこみ宅配便で東京へ送る。午後はアストラムラインを撮影するも、またもや気ままに浮かぶ雲に悩まされ、思うように撮影ができない。撮影後は車で博多へ行き、クリエイトで撮ったフィルムを現像し事務所へ送る。現像待ちの間、屋台でラーメンを食べる。 しかし仕上がり時間になってもなっても現像が出来上がってこない。すでに30分を過ぎている。それでも仕上がらず、結局45分も過ぎてやっと出来上がってきた。こんなに待たされたのは1度目ではない。思えば夏のJR西日本の会社案内の時もそうだった。早く仕上がらないのなら、最初からできる時間を教えてくれれば済むことだ。 怒りを抑え、担当者に、所長に電話をしてくれるように頼んで現像所を後にする。 それからフィルムを宅配で送り、高速九州道を一路南へ。深夜になってやっと人吉に着いた。

12月7日　火曜日　（曇り）

今日も天気予報に騙された。今日は晴れるって言うじゃな〜い。でも思いっきり山見えていませんから〜　残念〜　　ていうか切腹って感じです。 「いさぶろう･しんぺい｣号の走りの写真を撮らなければいけなかったのに、これでは撮ってもしようがない。ロケハンをして、1日の大半を過ごす。 夕方人吉方面が晴れていたので撮影を試みるも、あえなく失敗する。日も暮れ、朝昼と今日はご飯もたべていなかったので、やっと食事ができると入ったラーメン屋も全くおいしくなかった。かなりトホホな1日だった。

12月8日　水曜日　（晴れ）

今日は晴れた。午前中に「いさぶろう・しんぺい｣を撮影し、吉松駅へ。これからJRの会員誌Jパング倶楽部の撮影で、その「いさぶろう｣と「はやとの風｣、「なのはなDX｣の取材だ。取り急ぎ時間の都合で吉松発人吉行きの「しんぺい｣号に乗る。そんなわけで人吉駅から取材開始。天気も良く、この日は日本三大車窓の雄大な風景も見ることができた。吉松からは「はやとの風｣号に乗り換え、鹿児島を目指す。乗客が少なくて撮影はかなり大変だった。桜島も拝むことができ、無事鹿児島中央駅到着。 今日はこれでホテルに行くのだが、カメラと着替えのほか、パソコンも持ってきていたので荷物が重くてかなり疲れた。駅前は整備されて横断歩道から地下道に変わっていたため、階段の昇り降りがなかなか辛かった。

12月9日　木曜日　（晴れのち曇り）

午前中に「なのはなDX｣に乗る。が、こちらも乗客が少なく、DXシートに座っている人は僕のほかに出張のサラリーマン2名と散々な有様。とてもJパング世代ではなくしかもサラリーマンなので誌面には使えない。仕方なく一般の車両の乗客に頼んで、お金は払うからこっちの車両に来てくれと頼むことにする。ちょうど良い感じの老夫婦がいたので声を掛けて頼んでみるが、そっけなく断られる。近頃は詐欺だのなんだのと世間が荒れているので、そう簡単に人の写真が撮れなくなってきた。ヤな世の中だ。 指宿に着いて、今度は列車にまつわる物件の撮影。表紙用に魚見岳に行き、展望台から見える知林ヶ島を撮りに行くが、あいにくの曇り模様。これではダメだ。また撮りにくるハメになってしまった。その後フラワーパーク、池田湖を撮影して、吉松へ帰った。

12月10日　金曜日　（晴れ）

朝は曇っていた。川内川の流れが霧を生んでいたからだ。その証拠に国道221号線から見た風景は絶景だった。眼下には雲海が広がり、思わず車を停めて写真を撮るほどだった。朝は矢岳駅付近で「いさぶろう｣号を撮影。再び吉松に戻り、汽笛饅頭を購入。それから霧島アートの森、牧園町特産品販売所と撮影し、隼人で嘉例川弁当を購入する。夕方、桜島がとてもきれいだったので、列車と撮影を試みる。夜になって鹿児島空港へ行き、明日からJパング倶楽部の別の企画で一緒するライターと編集者をピックアップしてホテルに向かう。

12月11日　土曜日　（晴れ）

霧島温泉は初めてだ。あちこちから噴煙がもくもく上がっていて、日本屈指の温泉地を印象付ける。霧島温泉は坂本竜馬と妻のおりょうが始めて新婚旅行をしたとされる場所。今回も竜馬がらみの取材となっている。 今日はJパング世代のモデル夫婦の撮影が中心となる。黒豚を黒酢で食べさせる焼肉屋や花房の滝、霧島神宮などをモデルがらみで撮影する。夕陽もきれいに出てくれ、モデルの夫婦もかなり協力的だったので、撮影は極めて順調に終わった。