１月１１日（曇りのち晴れ）
曇っている・・・ まったくもって曇っている。僕たちがいつも調べている天気予報は、ｉ‐ｍｏｄｅのウェザーニュースのピンポイント天気だ。この予報はいつも良い方向に予報しているような気がしてならないので、僕らの間では「前向き予報」と言っている。今日晴れてくれないと、南部に来た意味がない。ナカイは朝早く見老津に行ったが、あちらも曇り模様らしい。まあそれでも新宮行きのオーシャンアローまでまだ３時間以上もあるので、気長に待つことにした。ここのところこの日記をアップしていなかったので更新を試みるが、どうやらこのあたりはＰＨＳが入らないらしい。仕方なくＴＶを見る。大好きなサンデープロジェクトが盛り上がってきたころ、泣く泣くオーシャンアローの撮影に出向く。日頃の行いが良いせいか、空には雲があるものの日差しは充分で、青い海と一緒に撮影することが出来た。気分良くして、すぐ後に通過する普通列車も押さえようと、再びサンプロを見ながら時間をすごす。普通列車がやってきた。あれあれ！ カメラ１台シャッターが降りない！ 当たり前だった。カメラのスイッチが入っていなかったのだ。あほクサ。くだらないミスだ。かくしてもう１時間、昨日のすき焼きのうどんの残りを食べたりＴＶを見ながらして時間を過ごした。
次は編成写真を撮ろうと移動をしていると、思わず車を急停車させるほどの景色が目に飛び込んだ。岩代〜切目の有名なポイントだ。ここは去年の春に来たときにはススキや草がぼうぼう茂っていて線路が見えず、とてもとても撮影できるものではなかったのだが、どうやら誰かが草を刈ったらしい。ものすごい苦労したことだろう。この恩恵にあやかって、急遽ここで撮る事にした。しかしよく考えると次はこのあたりで上りと下りがすれ違う。１日４本しか撮れない貴重なオーシャンの１本を捨てなくてはいけない。まあ事務所にはここの写真はなかったので、あとあとのことを考えてここで撮る決心をした。
バッチリ決まって、もうウキウキ。やっぱり晴れるって気持ちいいな。
阪和道岸和田ＳＡで鉄腕ＤＡＳＨを見ながら、豚しゃぶをつつく夜であった。
1月12日（晴れ）
朝は今里でアーバンnextを撮影した。この区間は複々線で線路が４線あるのに、なんと全く他の電車とのカラミは撮れなかった。４線あるのに１本だけ来るアーバンnextはかなり情けなかった。その後和歌山にオーシャンアローの編成を撮りに行く。が、なんとそこでオーシャン同士がすれ違うではないか。「ウォー！！」思わずおたけびをあげてしまう。余裕があれば今度是非狙ってみたい。息つく暇もなくこの後はアーバンｎｅｘｔを撮りに名阪国道を走り、名張へ。しかし名阪の坂が立ちはだかり、なかなか進まない。ひどい上りでは時速６０ｋｍを下回る。横をビュンビュン抜いていく乗用車群を見ていると、なんだか別世界にいるようで不思議な気持ちになる。といっても名阪国道は６０ｋｍ制限なのだけど・・・ 名張付近でｎｅｘｔを２発押さえ、さらに東へ。桑名で揖斐川を渡るｎｅｘｔをもＧＥＴしたところで、今日の仕事は終了。
桑名のマイカルでお買い物。連休の最終日とあって、マイカルは結構混雑していた。中には晴れ着姿の女の子も見える。そうだ、今日は成人式なのだ。
明日はナカイの撮りこぼした「びわこエクスプレス」を撮るため、今度は一路西へ、大阪を目指す。途中、針テラスでお風呂につかり、西名阪香芝ＳＡでガソリンを入れる。今日は結構走ったので、３回目の給油だ。出光だったのでマイドカードを出す。いや、出そうとしたが見当たらない。後で確認すると、昼に伊賀上野の出光で入れたときに店員が返し忘れたらしい。マイドカードはポイントがたまると￥５００割引になるので、経費削減にと良く使っていたのだが・・・
今夜は前回のすき焼きの割り下が残っていたので再びすき焼きとなる。作っていると、いきなり携帯電話が鳴り響いた。大阪の鉄道カメラマン高松大典だ。もう酔っ払っている。京阪電鉄のＦ氏と一緒に飲んでいるので、大阪にいるのなら今から来いと言う。んなアホな。翌日の飲みの約束を取り付けて電話を切る。長話になったのでせっかくのすき焼きがすっかり煮詰まってしまった。
１月１３日（雨のち雪）
昨日の前向き天気予報だと、今日の大阪は午前９時から「晴れ」となっていた。しかし朝から雨が降り続く。「びわこエクスプレス」はこんな天気では撮ってもしょうがない。淀川を通過するのを見送ると、新御堂筋を北に向かった。「たんば」と「文殊」もちゃんとした写真がウチにはなく、これらも絵本で必要なためだ。「たんば」はこの時期ベタ光で撮ることが難しく、ロケハンに時間を要した。綾部の奥のほうは雲だらけだったので、福知山寄りのところで場所を探す。なんとかギリギリベタで撮れそうなところを見つけたので、遅めの朝ごはんを食べる。空は雲が湧いたり流れたりして、かなり不安定な天気である。「たんば」の時間が近づいてきたので、望遠と中望遠の２台を構える。「たんば」はこの１チャンスしかないので、なんとか晴れて欲しい。だが太陽が雲に隠れる。おいおい、勘弁してくれよ。向こうから「たんば」がやってきた。万事休すかと思われたが、雲もものすごい勢いでこちら流れているため、「たんば」の顔が晴れたり曇ったりしている。雲と「たんば」が併走しているのだ。「がんばれよ雲！」と訳の分からない応援をしていたが、一瞬「たんば」の方が速かった。正面は影になっていたが、後ろのほうは日が当たっていた。なんともマヌケな写真が出来上がってくることだろう。
気を取り直して今度は「文殊」を撮りに宮津へ向かった。この「文殊」は１５時２分天橋立発新大阪行きが唯一昼間走る列車で、撮るにはこれしかない。天橋立近くで待っていたら、途端に猛吹雪になってきた。雪なら雪でいいのだが、かなり露出が落ちたため高感度フィルムが必要となった。あいにく先日の同乗取材で全て使い切っていたため、プロビア４００Ｆの手持ちがない。あせって近くのどでかいショッピングセンターに駆け込むが、リバーサルなど置いているわけがない。カーナビでカメラ屋を調べて片っ端から電話攻撃を開始するが、どこも置いていないとのこと。そうこうしているうちに１５時が迫る。仕方なくあきらめて撮影ポイントへ戻る。が、すでに雪は降り止み、ただの曇りの写真になってしまった。
一応言い訳をしておくが、撮影日記といいこのＤｉａｒｙといい、わざとオチをつけているのではない。仕事上はオチなど必要なく、すんなり行ったほうが良いに決まっている。でもなぜかオチがついてくるのだ。トホホ・・・。
夜は大阪で、カメラマンの高松大典氏とＫ通新聞社大阪支社のＯ氏、京阪電鉄のＦ氏と４人で新年会をする。電車と競馬好きな３人と楽しく酒を飲む。１次会がお開きになったので、２次会に行こうと懇願するが、３人とも帰途に着く。みんな大人なんだな、と感心しつつ、このまま勢いでどんどんなだれ込む自分が愚かだったことに、ふと気づく。
おなかが空いたのでラーメン屋を探すが、見つからない。車でカップラーメンを作る。お湯を入れて気が緩んだのか、ふとうたた寝をしてしまった。かなり柔らかいラーメンだった。
１月１４日（雪）
５時４５分起床。思いのほか酒は残っていない。１日最大￥２５００の梅田のヨドバシカメラ横の駐車場に車を停めていたのだが、清算すると￥４５００も取られた。停めたのは昨日の７時から今朝６時前だが、なんだかボラれた気分。今日は雪の予報なので、事務所にはないＪＲ西日本の冬の撮影をする。福知山線で、良い雪の写真が撮れた。気温も上がり雪も解けてきたので、昨日のリベンジを試みる。おかげで雪景色の中を行く「たんば」と「文殊」をＧＥＴすることが出来た。
訳あって僕の車はまだラジアルだったので、福知山のオートバックスでスタッドレスタイヤを購入した。三菱デリカのタイヤはサイズが大きいため、かなりの出費だ。以前東京のバックスで見たときは一番安いタイヤでも￥８万は下らなかったのに、なんとここだと￥５万６千で売っている。即決したことは言うまでもない。しかし問題が一つ生じる。今まで履いていたタイヤも車内に同居するということだ。でかいタイヤ４本も積むと、鍋どころか寝るのもムリという感じだ。なんとか工夫し、助手席に３本横に積み上げる。もう１本は仕方なく後部シートへ。これで助手席側の窓がふさがれてしまい、左折がおっかなくてしょうがないが、どうやら鍋は出来そうだ。
駅近くのスーパー銭湯に入り、スーパー、ＧＳと経由して寝床を探す。明日は播但線でも行くとしよう。
1月15日（雪）
播但線の峠付近は一面雪景色だ。「はまかぜ」を含め、普通列車やこの時期限定「かにカニはまかぜ」などを撮る。さすがにお昼にもなると木々の雪は解け落ちてきた。その後は京都駅に向かう。先日の同乗取材の折、「オーシャンアロー」を京都ではなく途中の天王寺で降りてしまったため、その補足である。あまりにも早く京都に着いてしまったので、今は京都に住んでいる元某ＲＪ社の社員であった鍋倉紀子嬢に電話をして、久々に会うことにした。嬢とはよく一緒に取材に行ったもので、会うのは1年ぶりである。が絵本用にこれから金沢で「おやすみエクスプレス」を撮るため、「オーシャン」京都到着を撮ったあとにホームで一緒にうどんを食べて嬢とは別れた。もっとゆっくり話をしたいものだったが、北陸道の雪を考えると早く出た方が賢明だ。朝も早かったので途中睡魔に襲われるが、何とか無事に金沢に着いた。折りしも寒波が来ていたので、金沢はかなり寒かった。震えながら「おやすみエクスプレス」を押さえて、長かった今日のお仕事もこれで終了。このまま雪が降れば積もりそうだったので、明日は倶利伽羅で撮影をしよう。小矢部のコンビニでおでんを買って、今夜の夜食とした。
1月16日（雪）
倶利伽羅はイイ雪が積もっている。メインは雪の「トワイライトエクスプレス」だ。雪の中を行く編成写真を捉えたが、ヘッドマークが真っ白だった。これだけ降っていれば当たり前のこと。どうしてそんな簡単なことに気づかなかったのか、どうして風景写真を撮らなかったのか反省する。その後津幡側へ行って編成を撮ったり石動側で風景を撮ったりして時間を過ごした後、下りの「トワイ」を押さえたところで今日は打ち止め。1日中気温が低かったため木々の雪が解けず、思いのほかいろんなバリエーションが撮れてかなり満足だった。明日から冬型の気圧配置が崩れるというので、家に帰ることにした。北陸道を東へ向かっていると、能生付近で大雪が降っている。これは！と思い、明日は米山付近での撮影に変更。上越ＩＣで高速を降りて、ジャスコでお買い物♪お買い物♪
以前入ったことのある上下浜近くの立ち寄り湯「ゆったりの郷」へ向かう途中、ジーンズショップ「アメリカ屋」を発見。思わず寄ってしまい、衝動買いをしてしまう。取材に出ると、こういう店とホームセンターはかなり危険だ。
「ゆったりの郷」でお風呂に入って汗を流そうとすると、突然クボタから電話が入る。聞くと新色ＭＡＸとスプリンクラーの写真が必要とのこと。じゃあ、という訳で明日はＭＡＸにまたまた予定変更。荒れ狂う日本海に後ろ髪は感じるが、事務所の課題が優先だ。仕方なく酔っ払う前に目覚ましを早めにセットした。
1月17日（曇り）
今日も5時半起き。眠い目こすりながら関越道を南下する。ポイントに着いてみて愕然とする。雪は無いはスプリンクラーは回ってないは曇りだは・・・
一応新色ＭＡＸを押さえ、只見線を撮りに行く。
２時間ほど列車までの時間があるので車の中でＨＰの更新を試みる。滞っているところはたくさんあるが、最重要課題は「写真教室」だ。応募者の方にはせっかく作品を送ってくれているのに更新が遅れていて、大変申し訳なく思っている。その次が人気（？）の「撮影日記」。「今月の・・・」に至ってはお恥ずかしい限り。というわけで「写真教室」を更新していると、あろうことか夢中になってしまって列車が行ってしまったではないか！ 日中３本しか走らない超超ローカル線なのに逃してしまうとは・・・ トホホの極みである。しょうがないので折り返しの列車まで更に３時間待つ。でも２時間は寝てました。気がつくとほんのり日が差していた。只見線を撮り終え、もう一度ＭＡＸを狙う。空は白いが八海山も出ていたので、山とＭＡＸをと思い時間を調べると、なんと下りは１時間前に通過していた。只見なんか撮ってるからだ・・・と自己嫌悪に陥る。「逃したＭＡＸは大きい」と昔の人はよく言ったものだ。結局４時の上りＭＡＸも太陽は出ず。
とぼとぼ帰っていると、またまたクボタから電話が入る。東京は雪が降っているから、明日は西武鉄道を撮って欲しいとのこと。ウチは西武鉄道のカレンダーを撮っているので、季節感のある西武の写真はＭＵＳＴなのだが、昨日といい今日といい全くこれではどっちが社長なのか・・・ しかもクボタの言うとおりにいくと必ず失敗するというジンクスがある。明日の秩父は雪が積もっていることを望んで止まない。