9月18日　日曜日　（晴れのち雨）

いよいよ今日が九州最後の日だ。 早朝に肥薩おれんじ鉄道を、上田浦で海バックに撮影する。そのまま急いで大分の杵築に行き、「ソニック」を撮影する。別府で海をバックに撮影しようと移動するが、なんと滝のような雨が降ってきた。今日撮影できないと全ての計画が狂ってしまう。どうにもすることなく途方に暮れて再び杵築に戻ると、だんだんと明るくなってきた。彼岸花と「ソニック」を撮影しようとカメラを構えていたが、こういういい時に限って必ず「白いソニックだけどかもめ」がやってくる。おいおい、いい加減なんとかして下さいよ、九州さん。次の「白いソニック」は本物だったので、とりあえずは一安心。 夕方になるにつれ、ぞろぞろとカメラを持った人が増えてきた。彼らはブルートレイン「富士」を狙っているらしい。夕暮れの「ソニック」を流し撮りして、長かった九州の撮影も終了を迎えた。不完全燃焼の線区も多々あったが、締め切りがあるのでしようがない。 今回九州で撮った写真はなんと9000枚！　データの編集をするだけでも嫌になる。大分県大在港から横須賀行きのフェリーの中でゆっくり処理をしようと思い、時刻表のフェリー欄を見てビックリ仰天！（古い？）　なんとなんと日曜日が休航と書いてあるではないかーっ。どうしよう・・・　　結局別府から八幡浜行きのフェリーに乗り、徳島へ向かった。

9月19日　月曜日　（晴れ）

上板ＰＡで目を覚ます。これから徳島空港へ行き、朝一の飛行機で東京へ帰るためだ。車は安い駐車場に停め、2日後の宍喰の取材時にピックアップするという算段。飛行機の中でぐっすり眠れるために、空港のラウンジで地ビールを。 家に帰ると早速パソコンとニラメッコだ。いくつかの路線のデータ処理は終わっていたのだが、まだまだ半分くらいは残っている。必死でフォトショップを操っていると、右手にマウス蛸ができてしまった。明日が締め切りなので、朝方まで作業は続いた。

9月20日　火曜日　（曇り）

朝までやっていたが、どうやっても間に合わない。データの処理はすべて終わったのだが、サムネイルのプリントアウトが進まない。Ａ４に１５枚ずつサムネイル形式にしてプリントアウトするのだが、１枚プリントアウトするのに約３〜４分はかかる。結局３路線分しか出来ず、気が重いまま打ち合わせに出かけていった。 そんな状態だったので、写真セレクト作業は一向に進まない。せっかくデザイナーさんにも同席いただいたのに、本当に申し訳なかった。 しかし夜になると話は別だ。よせばいいのにＪＲＲのＳ氏と編集のＳ藤氏とＴ氏とライターのＭ本典久氏と５人で新橋の飲み屋へ行く。普通なら帰って仕事するよな〜　　反省

9月21日　水曜日　（曇り）

ほぼ徹夜でデータをプリントアウトする。結局プリントアウトに要した写真用紙は180枚にも及んでしまった。途中足りなくなったときはどうしようかと青ざめた。コンビニには最近写真用紙は売っていないのね。ユザワヤが近くにあって本当に良かった。 溜池山王のオフィスで、昨日に引き続き写真のセレクト作業をする。みんな集中してやったのだが、いかんせん時間が足りない。この日も作業が終わることはなかった。 しかし夜になると話は別だ。よせばいいのにＪＲＲのＳ氏と編集のＳ藤氏と３人で新橋の飲み屋へ行く。その後タクシーで門前仲町へ。Ｓ藤氏お気に入りのママさんがいるお店へとなだれ込む。僕はというと連日の徹夜がひびいてずっと眠っていたのだが、Ｓ藤さんは久しぶりにママさんに会えてご満悦の様子だった。

9月22日　木曜日　（曇り）

久しぶりにゆっくり寝た。ここのところずっと寝不足が続いていたので、ささやかな幸せだった。家も２ヶ月以上空けていたので郵便物もたくさん来ていた。その整理もままならないまま、今日は徳島へ飛び立たなければならない。 事務所へ行きちょっとした雑務をして、夕方羽田空港へ行き最終の徳島便に乗る。途中セキュリティチェックでカメラバックが引っ掛かり、中身を全部出さされた。こんなのは初めてだ。ま、このご時世しようがないといえばしようがないが、面倒くさいこと極まりない。顔を見れば悪人ではないことぐらい気付くだろ！ 無事徳島へ着いてデリカを受け取ったのだが、ナカイへ渡さなくてはいけなかったＣＦカードをうっかりこちらに持ってきてしまった。こんなときは慌てずヤマト運輸へ直行だ。何とか明日午後着の便に間に合い、事なきを得た。疲れていると、ホント忘れっぽくなるな〜

9月23日　金曜日　（雨のち晴れ時々曇り）

徳島市内は晴れていたのに、なぜか雨の宍食に到着。こんなんじゃ週明けの締め切りに間に合わないよ。 元気を出すためにも道の駅に隣接するホテルで朝食を取る。食事を終えると空が少し明るくなっていた。これはいい傾向だ。宍食の街を案内してくれるボランティアガイドさんと駅で落ちあい、取材を開始する。今日はＫ通新聞社「Ｊパング倶楽部」の歌の連載取材だ。今回は吉田テフ子作詞の「お山の杉の子」の撮影にきた。テフ子さんの姪御さんに会い、母校や遊び場、生家跡などを取材する。幸い天気も持ってくれたので、厳しいスケジュールをなんとか切り抜けることができそうだ。 今回は東京までデリカで帰らなければならない。徳島からフェリーで和歌山へ渡り、和歌山ラーメンを食べて阪和道に乗る。

9月24日　土曜日　（雨）

眠い。かなり眠い。どうしようもなく眠いので、海老名ＳＡで仮眠をすることにした。が、気付くとガソリンのランプが点灯している。スタンドでガソリンを入れていると、なぜか眠気が消えていった。そのまま東名を走りだす。しかしこんなことは良くある話。再び高速を走っていると、またまた眠気に襲われてきた。それでもなんとか家にたどり着いた。時計を見ると午前３時を回っていた。 今日で九州の鉄道本の写真のセレクトを終えなくてはいけない。午後1時に出版社に集合し、ＲＯＭやサムネイルを見ながらの写真セレクト作業が続いていく。カメラマンである僕、ライター３名、編集者、デザイナーと様々な職種の様々な意見が交錯しつつ、着々と写真は決まっていった。６時間後、全てのページの写真が決定した。 さあこうなると飲みにいくしかない。いつもの新橋のお店はお休みなので、今宵は溜池近くの居酒屋へ。みんなで乾杯する。お疲れ様でした。